2025年2月17日
アロエベラジェルが帝王切開創傷治癒に及ぼす影響

和訳:「アロエベラジェルと帝王切開創傷治癒;ランダム化比較臨床試験」
背景: 帝王切開後、創傷が完全に治癒しないことは、起こりうる合併症の一つである。本研究は、アロエベラジェルを用いた創傷被覆が帝王切開創の治癒に及ぼす効果を検証することを目的とする。
方法: 本研究は、イラン・ゲラシュのアミル・アル=モメニン病院において、帝王切開を受けた90名の女性を対象に実施した前向きランダム化二重盲検臨床試験である。参加者は無作為に二つのグループに分け、それぞれ45名ずつ割り当てた。一方のグループにはアロエベラジェルを用いた創傷被覆を行い、対照群には通常の被覆処置を施した。創傷の治癒状況は、帝王切開手術後24時間および8日後にREEDAスケールを用いて評価した。データの解析にはカイ二乗検定およびt‐検定を使用した。
結果: 参加者の平均年齢はアロエベラ群で27.56±4.20歳、対照群で26.62±4.88歳であったが、この差に統計的な意味はなかった。ただし、体格指数(BMI)、心拍数、収縮期血圧については、両群間で明らかな違いが見られた(P<0.05)。手術から24時間後の傷の治り具合を示すスコアも、両群で顕著な差があった(P=0.003)。しかし、8日後にはこの差が見られなくなった(P=0.283)。手術24時間後には、アロエベラ群で45人、対照群で35人が最良の状態を示す0点を獲得。8日後には、それぞれ42人と41人になった。
結論: この研究結果から、アロエベラジェルで傷を覆うことの良い効果について、女性たちに伝えることが望ましいと考えられる。