アロエベラコンテンツ

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2024年6月12日

アロエベラの保湿とアンチエイジング効果

和訳:「アロエベラのレビュー : さまざまな用途に使える植物」および「職業曝露に伴う乾燥肌の治療におけるアロエベラジェル手袋の評価」

アロエベラは、現在では美容分野で頻繁に使用されている天然産物である。その使用にはさまざまな適応症があるが、実際の有効性を判断するには対照試験が必要である。この記事では、アロエベラ植物、その特性、作用機序、臨床用途について簡単に概説する。

保湿とアンチエイジング効果:
アロエは繊維芽細胞を刺激し、コラーゲンとエラスチン繊維を生成して、肌に弾力を与え、しわを少なくする。また、表皮の剥がれた細胞同士をくっつける凝集作用があり、皮膚を柔らかくする。また、アミノ酸は硬くなった皮膚細胞を柔らかくし、亜鉛は収れん剤として毛穴を引き締める。その保湿効果は、職業曝露に伴う乾燥肌の治療においても研究されており、アロエベラジェル手袋は皮膚の完全性を改善し、小じわの出現を減少させ、紅斑を減少させた。

Ahire P. S, Sonar A.D. The Review on Aloe Vera : A plant for many uses.
International Journal For Multidisciplinary Research, Volume 4, Issue 6, November 2022.

職業曝露に伴う乾燥肌の治療におけるアロエベラジェル手袋の評価

目的: 手袋をはめた手にアロエベラ(AV)ゲルを供給する検査用手袋について、刺激性接触皮膚炎(紅斑、亀裂、擦過傷の有無)を伴う、または伴わない両側性職業性乾燥皮膚の成人女性30人を対象に調査。

方法:参加者は全員、表面的な皮膚外傷を繰り返す工場組立ライン労働者であり、乾燥し、炎症を起こし、エモリエント剤に依存する皮膚は共通の原因(職業暴露)に起因するとした。参加者は順次登録され(書面によるインフォームド・コンセントの後、n = 29の評価可能な参加者)、AV手袋を片手に1日8時間使用した場合と反対側の手に30日間使用しなかった場合の有効性を評価するための、公開の対側比較試験に参加した。参加者の手背は、ベースライン時、試験中、試験終了時に標準化された写真によって記録された。

結果: 非盲検下でのベースライン評価では、乾燥肌は軽度~中等度(n=27)、または中等度~重度(n=2)と評価された。AVグローブを着用している手の顕著な改善までの平均期間は3.5日(範囲:2~6日)であったのに対し、AVグローブを着用している手の顕著な改善は10.4日(範囲:7~17日)であった。グローブを着用していない手では、改善は認められなかった。盲検下での写真評価は、皮膚科研究スタッフにより独立して評価された。AVグローブ着用手と非着用手の試験終了時平均グローバル評価は、非着用手0に対してAVグローブ着用手1.3(0 = 変化なし、1 = 良好[10%-89%のグローバル改善]、2 = 著しい改善[90%-100%のグローバル改善])であった(P <.0001)。参加者による試験終了時のグローバル評価の平均値は、AVグローブを着用していない手では0であったのに対し、AVグローブを着用している手では2.0であった。

結論: AVゲルを徐々に皮膚に供給するドライコートAV手袋は、職業性ドライスキンおよび刺激性接触皮膚炎の管理において、皮膚の完全性の改善、小じわの出現の減少、紅斑の減少という一様に良好な結果をもたらした。

West DP, Zhu YF. Evaluation of aloe vera gel gloves in the treatment of dry skin associated with occupational exposure. Am J Infect Control. 2003;31:40–2. [PubMed] [GoogleScholar]

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