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2025年3月7日

アロエベラジュースによる潜在性甲状腺機能低下症患者の甲状腺機能と自己免疫の改善

和訳:「アロエ・バルバデンシス・ミラージュースによる潜在性甲状腺機能低下症患者の甲状腺機能および自己免疫の顕著な改善」

要旨

天然化合物は、一部のものにおいて血清中の甲状腺自己抗体のレベルを低下させるが、その効果には一貫性がなく、また甲状腺機能自体が評価されることは滅多にない。さらに、アロエが甲状腺の自己免疫および機能に及ぼす影響については、これまでにほとんど研究されていない。本研究は、共同研究者の一人がハシモト甲状腺炎(HT)に関連する潜在性甲状腺機能低下症(SCH)を患っていたことがきっかけで実施された。

この研究者が甲状腺とは無関係の目的でアロエ・バルバデンシス・ミラージュース(ABMJ=アロエベラジュース)を毎日摂取していた際に、血液検査で甲状腺ペルオキシダーゼ自己抗体(TPOAb)および甲状腺刺激ホルモン(TSH)の減少と、血清遊離サイロキシン(FT4)の増加が確認された。この観察結果に基づき、本研究では、レボチロキシンを未使用でTPOAbレベルが高いHT女性30名(連続登録)を対象に、ABMJの影響を調査した。

対象者は全員、1日50mLのABMJを9か月間摂取し、血清TSH、FT4、遊離トリヨードサイロニン(FT3)、TPOAbの測定を行った。その評価は、開始時(ベースライン)、3か月後、9か月後に実施された。

3か月目の時点ですでに、TSH、FT4、TPOAbが有意に改善し、9か月後にはそれぞれTSH -61%、FT4 +23%、TPOAb -56%というさらなる改善が見られた。一方で、FT3は3か月目に16%減少し、その後9か月目までそれ以上の減少はなかった。そのため、FT4:FT3比は有意に増加(+33%、+49%)した。

試験開始時点では、すべての対象者(100%)がTSH > 4.0 mU/LおよびTPOAb > 400 U/mlであったが、9か月後にはそれぞれ0%、37%に減少した。対照群(同年代でTSH、FT4、FT3、TPOAbのベースライン値が類似した未治療のSCH女性15名)では、いずれの指標にも有意な変化は認められなかった。

本研究の結果から、HTに関連するSCHの女性が9か月間毎日100mLのアロエベラジュースを摂取することで、甲状腺自己免疫炎症の負担が軽減されることが示唆されている。さらに、アロエベラジュースは甲状腺細胞の機能を回復させ、T4(プロホルモン)からより活性の高いT3への変換を抑制することで、T4脱ヨウ素化の抑制を介した甲状腺機能の改善に寄与する可能性がある。

Marked improvement of thyroid function and autoimmunity by Aloe barbadensis miller juice in patients with subclinical hypothyroidism  / Daniela Metro, Valeria Cernaro, Mattia Papa, Salvatore Benvenga / National Library of Medicine,  PMID: 29527506 PMCID: PMC5842288 DOI: 10.1016/j.jcte.2018.01.003 / 2018 Feb 14

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