私たちの体は何十兆個ともいわれる数多くの細胞から構成されています。
そして、細胞と細胞が互いに作用し合って器官や臓器が作られ、私たちの体が構成されていくというわけです。

さらに、「細胞接着因子」と呼ばれるたんぱく質が、細胞と細胞をくっつける役割を果たしています。また、「細胞接着因子」には、それぞれの細胞が動きやすい環境を作るために、コラーゲンやヒアルロン酸、コンドロイチンなどから構成される「細胞外マトリックス（細胞外基質）」と細胞とをくっつける役割もあります。

アロエベラが含まれた培地で、ヒトの表皮細胞を培養した実験をした結果、カドヘリンやインテグリンというたんぱく質が増加することが報告されています(※1)。
カドヘリンは主に細胞と細胞の結合に関与する糖たんぱく質、インテグリンは主に細胞と細胞外マトリックスの結合に関与する糖たんぱくで、共に細胞接着因子として知られるものです。

このことから、アロエベラは細胞の接着因子を増やし、皮膚の構築をより強固なものにする可能性を持っているのではないかと言われています。

(※1)森山麻里子、他　「アロエベラ液汁に計3点の美肌効果を新たに確認」 2015年 第32回和漢医薬学会学術大会（富山）発表