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2025年4月28日

アロエベラ足場上でのウシ脂質塊の培養

和訳:「アロエベラ足場上でのウシ脂質塊の培養」

要旨

アロエベラは、その医療および食品用途で広く知られており、培養肉を生産するための、環境にやさしく拡張可能で、かつコスト効率の良い足場材料(細胞の土台のこと)を提供する。本手法では、アロエベラの柔らかい葉の部分(葉肉)を再利用し、培養肉生産のための持続可能かつ革新的な足場として再利用する。この足場は農業で出る副産物からできており、液体をよくため込むことができる。また、ウシ間葉系幹細胞(bMSC)の接着、増殖、および細胞外マトリックス形成を助けるような、多孔質構造(穴がたくさん開いたスポンジのような構造)をしている。さらに、オレイン酸を取り込むことにより、脂肪様組織の蓄積を可能とし、植物由来代替肉の食感および風味をよくする「脂質塊」を形成することができる。また、「マクロフルイディック使い捨てバイオリアクター(MSUB)」という新しい装置の中で足場を培養することにより、大量生産できる可能性も示している。本研究は、アロエベラで作った足場が、安く、多目的に使用できる材料であることを証明し、環境にやさしいタンパク質作りや、再生医療への応用にも期待できることを示している。

Cultivation of bovine lipid chunks on Aloe vera scaffolds  / Gilad Gome, Benyamin Chak, Shadi Tawil, Itai Rotem, Ivana Ribarski-Chorev, Jonathan Giron, Oded Shoseyov & Sharon Schlesinger / npj Science of Food,  Article number: 26 (2025) / Published: 25 February 2025

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