2023年8月11日
子供のおむつ皮膚炎における局所アロエベラとキンセンカの治療効果に関する無作為化比較試験
和訳:「子供のおむつ皮膚炎における局所アロエベラとキンセンカの治療効果に関する無作為化比較試験」
序章:おむつ皮膚炎は、小児と乳児の間でよくある炎症性疾患である。無作為二重盲試験の目的は、乳児の浸透性皮膚炎における頻度と重要度に対するアロエベラクリームとキンセンカ軟膏の治療効果を比較することである。
方法:おむつ皮膚炎の幼児66人(3歳未満)は無作為に割り振られ、アロエクリーム(32人)またはキンセンカ軟膏(34人)を塗布した。乳児たちはこれらの薬を1日3度、10日間塗布した。皮膚炎の重症度は、通常時と試験終了時に5段階評価で評価された。試験薬の副作用は試験中に評価された。
結果:おむつ皮膚炎の重症度の改善はどちらの治療群でも観察されたが、キンセンカ軟膏を塗布された患者はアロエを塗布された患者に比べて発疹部位が明らかに少なかった。どちらの薬からも副作用は報告されなかった。
議論:この研究結果から、局所アロエ、特にキンセンカは乳児の浸透性皮膚炎の治療において、安全で効果的な治療法になり得ることを示唆する。
Panahi Y, Sharif MR, Sharif A, Beiraghdar F, Zahiri Z, Amirchoopani G, Marzony ET, Sahebkar A. A randomized comparative trial on the therapeutic efficacy of topical aloe vera and Calendula officinalis on diaper dermatitis in children. ScientificWorldJournal. 2012;2012:810234.