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2024年5月31日

怒りやすい人ほどサビやすい?~フリーラジカルとの果てしなき戦い①~

現代社会では、私たちの体は常に様々なストレスや有害物質にさらされています。これらが要因となって生み出される「フリーラジカル」は、細胞にダメージを与え、老化や病気の原因となっていますが、私たちは生きている限り、その影響から逃れることはできません。フリーラジカルとは何か?どのようにして戦うことができるのか?2回シリーズでお伝えします。

フリーラジカルとは?

フリーラジカルは、非常に小さな分子の一種です。この分子は特別な性質を持っていて、通常の分子とは少し違います。専門用語で言うと、「不対電子」という特別な電子を持っています。この不対電子のせいで、フリーラジカルは非常に不安定で、すぐに他の分子と反応しようとします。その不安定さを解消するために、他の分子から電子を奪おうとするのです。これは、まるで友達がいなくて寂しい子が、他の子供たちのグループに無理やり入ろうとするようなものです。このような行動は、他の分子を傷つけてしまいます。

フリーラジカルの重要な役割

ここまで聞くと、フリーラジカルは体に悪影響を与えるだけの存在のように思われますが、実は体内で非常に重要な役割を果たしています。
●免疫システムの一部…フリーラジカルは、体の防御システムである免疫システムにとって重要な役割を担っています。特に、白血球が病原菌やウイルスと戦う際に、フリーラジカルを利用してこれらの有害物質を攻撃します。例えば、白血球が病原菌を取り囲み、フリーラジカルを放出することで病原菌を破壊します。この過程は「酸化バースト」と呼ばれ、感染症から体を守るために不可欠です​ 。
●細胞シグナリング…フリーラジカルは、細胞間のコミュニケーションを助けるシグナリング分子としても機能します。特に、低濃度のフリーラジカルは細胞の成長、分裂、死を調節する信号を送ります。これにより、細胞の正常な機能や組織の修復が促進されます。例えば、細胞の増殖や傷の修復が必要なときに、フリーラジカルがその信号を伝えることで、適切な細胞反応を引き起こします​ 。
●ホルモンの合成…フリーラジカルは、いくつかのホルモンの合成にも関与しています。例えば、甲状腺ホルモンの生成にはフリーラジカルが必要です。甲状腺ホルモンは、体の代謝を調節する重要なホルモンであり、その生成過程でフリーラジカルが活躍します。フリーラジカルが不足すると、ホルモンの生成が滞り、代謝に影響を与える可能性があります​。

フリーラジカルが引き起こす問題

そんな重要な役割を果たすフリーラジカルですが、体内で増えすぎると、細胞やDNAを傷つけてしまいます。これが「酸化ストレス」と呼ばれる状態を引き起こし、細胞が正常に働けなくなり、細胞が老化してしまったり、病気になりやすくなったりします。これは、体の中でサビができるようなイメージです。具体的には、がんや糖尿病、心血管疾患、神経変性疾患などとの関連性が明確に示されています。

怒りやすい人ほどサビやすい?:フリーラジカルが脳に及ぼす影響

怒りやすい人は、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増加します。コルチゾールの過剰分泌は、脳内でフリーラジカルの生成を促進し、酸化ストレスを引き起こし、サビやすい体にしてしまいます。特に怖いのは、酸化ストレスが脳細胞に直接的なダメージを与え、ニューロンの機能を低下させる原因となることです。さらに酸化ストレスによる脳細胞の損傷は、認知機能の低下や神経変性疾患のリスクを高めることが研究で示されています。アルツハイマー病やパーキンソン病などの神経変性疾患は、酸化ストレスと深く関連していると言われます。また、慢性的なストレスと怒りが、脳の海馬と呼ばれる記憶や学習に重要な部分にダメージを与えることも知られています。健康のためには、アンガーマネジメントも大切な要素なんですね。

次回、「~フリーラジカルとの果てしなき戦い②~」では、フリーラジカルが発生する原因とその対策、アロエベラの驚くべきチカラについてお伝えします。

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