現代社会では、睡眠不足や不眠症などの睡眠問題が深刻化しています。厚生労働省の解説書（「良い目覚めは良い眠りから　知っているようで知らない睡眠のこと」／2023年3月版）によると、日本人の平均睡眠時間は7時間22分と世界で最も低く、10年前に比べて1時間以上短くなっています。また、不眠症の患者数は年々増加しており、2022年には約4人に1人が不眠症を経験していると推定されています。

睡眠不足や不眠症は、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。例えば、集中力や判断力の低下、記憶力や学習能力の低下、免疫力の低下、肥満、糖尿病、心臓病、脳卒中などのリスクが高まります。また、うつ病や不安障害などの精神疾患を発症するリスクも高まります。

睡眠時間が 6時間未満では、この危険性が高くなることが調査で明らかになっています。働く世代にとって必要な睡眠時間は6～9時間ですが、日本人を対象とした調査では、労働時間が9時間以上の人は、7時間以上9時間未満の人に比べ、男女ともに睡眠時間が6時間未満になる確率が約 2.7倍高くなるという結果が出ています。
睡眠不足や不眠症の原因は、生活習慣や精神的なストレスなどさまざまです。生活習慣の面では、夜型の生活、不規則な生活、十分な運動不足、カフェインやアルコールの摂りすぎなどが睡眠を妨げる要因となります。精神的なストレスも、睡眠の質を低下させる可能性があります。

また、長く寝れば良いというものでもなく、目覚めたあとのすっきりとした休養感も大切です。休養感が感じられないと、体や心の不健康に大きく関わることも明らかになっています。

睡眠不足や不眠症を予防するためには、まず生活習慣の見直しが重要です。具体的には、以下のようなことに気をつけましょう。

●毎日決まった時間に起きて、決まった時間に寝る
●寝る前の食事や、カフェインやアルコール摂取を控える
●覚醒作用のあるニコチンを含む喫煙を控える
●日中に適度な運動や身体活動を増やし、寝付きをよくする
●寝室を暗く、静かに、涼しくする
●寝る前のスマートフォンの使用を控える
●就寝の1～2時間前に入浴し、リラックスする

また、十分な睡眠時間が取れているにも関わらず、休養感が得られない場合は、睡眠時無呼吸症候群や月経・閉経による女性ホルモンの乱れなどが考えられる場合がありますので、専門医に相談することをおすすめします。

睡眠改善対策の一つとして、アロエベラが役立つとの研究結果も報告されています。アロエベラに含まれるアミノ酸やビタミンなどの成分が、脳の機能を整えて睡眠の質を高めると考えられています。

アロエベラの睡眠改善効果を高めるためには、寝る前にアロエベラを摂取するのが効果的です。アロエベラジュースやアロエベラを配合したサプリメントを摂取するのがおすすめです。

生活習慣の見直しやアロエベラなどといった体によい食べものを取り入れて、健やかな睡眠を保ちましょう。