和訳：「皮膚粘膜問題を抱える成人におけるアロエベラの効果：系統的レビューとメタ分析」

目的： 成人のさまざまな粘膜疾患に対するアロエベラ（AV）のさまざまな効果を分析すること。

デザイン：系統的レビューおよびメタ分析

データソース：2000年1月～2019年12月にPubMed、Medline、ScienceDirect、Google Scholarのデータベースを網羅的にスキャンした。

レビュー方法：さまざまな皮膚粘膜疾患、乾癬、火傷、創傷治癒におけるAVの効果に関する報告を発表したランダム化比較試験（RCT） が含まれる。95％信頼区間（CI）を伴う標準化平均差（MD）が主要アウトカムに対して決定され、不均一性がI-2検定を使用して分析され、研究における偏りのリスクがコクランの偏りリスク評価ツールによってレビューされた。

結果： 本研究には23の試験が含まれ、合計4,023人が参加した。メタ分析には6件の試験が含まれていた。結果は、Visual Analog Scale（VAS）で評価した疼痛スコアに有意差がないことを示した（SMD = 0.11、95% CI: -0.37 ～ 0.59）。乾癬面積重症度指数（PASI）スコアは、2つの研究でAVゲル塗布後に有意に低下した（SMD = -1.32 95% CI: -1.86 ～ -0.78）。結果を体系的に考察すると、AVは組織の上皮化と創傷治癒プロセスを促進し（N=3）、口腔粘膜炎を軽減し（N=3）、生活の質を改善した（N=1）。

結論： AVは、プラセボと比較して、特に軽度から中等度の副作用が限定的で、疼痛スコアと皮膚粘膜問題の重症度を軽減する有益な効果がある可能性がある。

影響：AVは、皮膚粘膜の問題および創傷治癒過程における症状の重症度を軽減するための代替的かつ統合的なアプローチとして使用される可能性がある。皮膚粘膜障害を有する成人におけるさまざまな用量および形態のAVの効果を解明するには、高品質で適切に設計されたRCTが依然として必要である。

Metin ZG, Helvaci A, Eren MG. Effects of Aloe vera in adults with mucocutaneous problems: A systematic review and meta-analysis. Journal of Advanced Nursing,Vol 77 Issue 3 (2021)