ヒトの骨は約200個（成人）あり、それらが結合し合って骨格を形成し、身体を支えています。私たちが元気に動くことができるのは、この骨格のおかげです。骨は、私たちの身体を支えるだけでなく、さまざまな役割を果たしています。

【身体を支える】
骨は、私たちの身体を支える土台となる役割を果たしています。骨がなければ、私たちは立ったり歩いたりすることができないでしょう。

【脳や内臓を守る】
骨は、脳や内臓などの重要な器官を守る役割も果たしています。頭蓋骨は脳を、肋骨は肺や心臓を、背骨は脊髄を守っています。

【運動の起点となる】
骨は、筋肉の付着点となり、運動の起点となる役割も果たしています。骨がなければ、私たちは腕や足を動かすことができないでしょう。

【血液を造る】
骨の中には、赤血球や白血球、血小板などの血液細胞を造る骨髄があります。骨髄がなければ、私たちは血液を造ることができないでしょう。

【カルシウムを貯蔵する】
骨は、カルシウムを貯蔵する役割も果たしています。カルシウムは、筋肉の収縮や神経の伝達など、私たちの身体のさまざまな機能に不可欠な栄養素です。

●骨の健康を維持するためにできること

骨は、加齢とともに徐々に弱くなっていきます。そのため、骨の健康を維持するためには、以下のようなことに気をつけましょう。

【バランスのよい食事】
骨を強くするためには、カルシウムやビタミンD、たんぱく質をバランスよく摂取することが大切です。カルシウムは、牛乳やヨーグルト、チーズなどの乳製品、小魚、大豆製品などに多く含まれています。ビタミンDは、魚やきのこ類に多く含まれています。たんぱく質は、肉や魚、卵、大豆製品などに多く含まれています。

【適度な運動】
骨は、適度な運動によって強くなることができます。ウォーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動や、筋力トレーニングを組み合わせた運動がおすすめです。

【禁煙】
喫煙は、骨粗しょう症のリスクを高めると言われています。そのため、禁煙を心がけましょう。

【適度な日光浴】
日光に当たることで、体内でビタミンDが合成されます。ビタミンDは、カルシウムの吸収を促進する働きがあります。

●アロエベラが骨形成に役立つ？

アロエベラは、古くから民間療法として用いられてきています。近年の動物を使った実験では、骨粗しょう症の予防や改善に効果があるとの報告があります。アロエベラにはアロエエモジンやサポニンが含まれており、骨芽細胞を活性化したり、骨吸収を促進する酵素を抑制する可能性が示唆されています。アロエベラが骨粗しょう症の予防や改善に効果があると断定することはできませんが、今後、ヒトにおける臨床研究により、アロエベラが骨形成に与える効果がより明確になることが期待されます。骨は、私たちの身体にとって欠かせない存在です。骨の健康を維持するために、日頃から意識して生活するようにしましょう。