和訳：「食餌性アロエベラ補充は顔のしわと弾力性を改善し、インビボでヒトの皮膚におけるI型プロコラーゲン遺伝子の発現を増加させる」

背景：加齢皮膚の臨床徴候及び生化学的変化に対するアロエジェルの効果を決定する研究は未だ行われていない。

目的：食餌性アロエベラジェルが皮膚に対する抗老化性を有しているかどうかを判断する。

方法：45歳超の健康な女性被験者30人を募集し、異なる2用量（低用量：1200mg/日、高用量：3600mg/日）のアロエベラジェル補充を90日間与えた。
同被験者のベースライン状態を対照として使用した。
ベースライン時および試験完了時に、皮膚レプリカを使用して顔のしわを測定し、顔の弾力性は、インビボ吸引皮膚弾力計で測定した。
皮膚サンプルをアロエ摂取の前後に採取し、リアルタイムRT-PCRを行うことにより、I型プロコラーゲンとマトリックスメタロプロテアーゼ1（MMP-1）のmRNAレベルを比較した。

結果：アロエジェル摂取後、顔のしわは両群で有意に改善し（p < 0.05）、顔の弾力性は低用量群で改善した。
光保護した皮膚では、有意ではなかったが、I型プロコラーゲンmRNAレベルが両群で増加した。
MMP-1 mRNAレベルは、高用量群で有意に減少した。
I型プロコラーゲン免疫染色は、両群で真皮全体で大幅に増加した。

結論：アロエジェルは、光老化したヒトの皮膚のしわと弾力性を改善し、光保護した皮膚のコラーゲン産生を大幅に増加させるとともに、コラーゲン分解MMP-1遺伝子の発現を低下させる。
しかし、低用量群と高用量群の間に用量－反応相関関係は認められなかった。

Cho S, Lee S, Lee MJ, Lee DH, Won CH, Kim SM, Chung JH. Dietary Aloe Vera Supplementation Improves Facial Wrinkles and Elasticity and It Increases the Type I Procollagen Gene Expression in Human Skin in vivo. Ann Dermatol. 2009 Feb;21(1):6-11.