2024年3月20日
黄色ブドウ球菌および大腸菌に対するアロエベラ内生菌(アロエ・バルバデンシス・ミラー)の分離および抗菌試験
和訳:「黄色ブドウ球菌および大腸菌に対するアロエベラ内生菌(アロエ・バルバデンシス・ミラー)の分離および抗菌試験l」
東ヌサトゥンガラ(インドネシア)の多くの人々が病気の治療にアロエベラをよく利用している一方で、アロエベラの内生菌の同定に関する微生物学の分野での研究はまだほとんど行われていない。この研究の目的は、アロエ バルバデンシス ミラー内生菌を同定し、黄色ブドウ球菌および大腸菌の増殖に対するその抗菌能力を測定することである。
研究手順には、目的サンプリング法を使用したサンプルの採取、ストリークプレート法を使用した共生菌の分離、ペーパーディスク拡散法を使用した黄色ブドウ球菌および大腸菌に対する抗菌力の試験が含まれていた。
その結果、アロエベラの葉で見つかった内生菌は、さまざまな形と色のムラシゲスクーグ培地上でのいくつかの細菌コロニーの増殖によって特徴付けられ、その後コロニーが分離され、8つの分離株コードC1B、C2B、C3B、 C4B、C5B、C6B、C7B、C8Bをとした。抗菌力試験の結果は、分離株 C1B、C3B、C5B および C8B が黄色ブドウ球菌の増殖を阻害する可能性があることを示した。その特徴は、培地の表面に透明ゾーンが存在することを特徴とし、分離株の最大サイズは20mmであった。C1Bと最小のクリアゾーンは分離株C8Bでは7mmであったが、分離株C1B、C3B、C5BおよびC8Bは培地の表面に最大のクリアゾーンが存在することを特徴とする大腸菌の増殖を阻害する可能性がみられた。分離株C1Bのサイズは10 mm、分離株C8Bの最小クリアゾーンは7mmであった。
この研究の結論は、アロエベラ内生細菌が同定されており、これらの細菌の一部は黄色ブドウ球菌や大腸菌の増殖に対する抗菌能力を持っているということである。