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2024年10月4日

アロエベラとその主要な有効成分の薬理学的特性④:「抗糖尿病効果」

和訳:「アロエベラとその主要な有効成分の薬理学的特性の最新情報」

(概要については、「アロエベラとその主要な有効成分の薬理学的特性①」を参照してください)

抗糖尿病効果

糖尿病は、インスリンの働きが不十分か、または不足することで血液中の糖分が高くなる慢性疾患である。アロエベラの糖尿病とその合併症への効果に関する研究は、主にストレプトゾトシン(糖尿病誘発薬物)で糖尿病を引き起こした動物実験で行われてきた。多くの研究が、酸化ストレスが腎臓や神経の障害など、糖尿病合併症の始まりと進行の主な原因であることを示している。この実験モデルを使用して、アロエベラには血糖値を下げ、インスリン量を増やし、膵臓のインスリン分泌細胞(数、大きさ、面積、直径)を改善する効果があることが分かった。また、この薬用植物は酸化ストレスによる糖尿病性の腎臓障害や不安・うつ症状から体を守ることも示された。さらに、アロエベラの目薬(60 mg/mL、1日4回3日間)は、アルカリによる角膜の火傷を負った糖尿病ラットの角膜の回復を促進した。

遺伝子を改変した動物実験では、アロエベラに含まれる多糖類(100 µg/g、3週間)が血糖値を下げる効果があることが明らかになった。最近の試験管内実験では、アロエベラ多糖類の血糖降下作用が、細胞死や細胞内ストレス反応を抑える能力に関連していることが示された。高濃度の糖による細胞障害モデルを用いた別の試験管内実験では、アロエエモジンという成分(20 μM)が、細胞死を抑え炎症を抑制することで、ラットの膵臓β細胞由来の細胞を糖による毒性から守ることが分かった。最後に、前糖尿病の人がアロエベラを摂取すると(300 mg、1日2回、4週間)、空腹時の血糖値が低下した。

Pharmacological Update Properties of Aloe Vera and its Major Active Constituents / Marta Sánchez, Elena González-Burgos, Irene Iglesias, and M. Pilar Gómez-Serranillos / International Journal of Pharmacy & Integrated Health Sciences, 2020 Mar; 25(6): 1324

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