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2024年10月9日

アロエベラとその主要な有効成分の薬理学的特性⑤:「抗酸化作用」

和訳:「アロエベラとその主要な有効成分の薬理学的特性の最新情報」

(概要については、「アロエベラとその主要な有効成分の薬理学的特性①」を参照してください)

抗酸化作用

抗酸化物質は、フリーラジカルの除去、金属のキレート化(結合化)、酵素の調節を通じて、活性酸素種(ROS)による生体分子の酸化的損傷(細胞の傷つき)を防止または遅延させる化合物である。

クマールらは2017年の研究で、インドの6つの気候の異なる地域から採取したアロエベラのアルコール抽出液による潜在的な抗酸化活性を、異なる試験管内実験方法(DPPHラジカル消去能、金属キレート能、還元力測定)を用いて調査した。抗酸化活性は、南インドよりも北インドで採取された種において高く、これはアルカロイド、配糖体、フェノール化合物、フラボノイド、サポニン配糖体といった成分の多さと関連している。さらに、アロエベラのアルコール抽出物は、特にヒトの小さな血管の内側の細胞において、活性酸素種の生成とHNE-タンパク質付加物の形成を減少させることで、過酸化水素と4-ヒドロキシノネナールによる毒性から細胞を守った。アロエベラの抗酸化活性は、少なくとも部分的には、ペルオキシルラジカルを除去する働きを持つアントラキノンおよび関連化合物(10 µM)によるものである。

これらの試験管内試験に加えて、53人の健康なボランティアを対象とした臨床試験では、アロエベラジェル抽出液の摂取(14日間)により、参加者の血液中の体を守る総合的な能力が増加した。

Pharmacological Update Properties of Aloe Vera and its Major Active Constituents / Marta Sánchez, Elena González-Burgos, Irene Iglesias, and M. Pilar Gómez-Serranillos / International Journal of Pharmacy & Integrated Health Sciences, 2020 Mar; 25(6): 1324

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