2023年11月6日
脳と腸の密接な関係
脳と腸が密接な関係にあることを知っていますか?
脳と腸が相互に影響し合う現象を「腸脳相関」と言います。脳は、ストレスや不安などの感情を処理する際に、自律神経を介して腸に信号を送ります。逆に、腸は、消化や吸収などの消化管の機能だけでなく、免疫やホルモンの分泌など、さまざまな生理機能を調節する際に、脳に信号を送ります。
●脳から腸への情報伝達
脳から腸への情報伝達は、主に自律神経系を介して行われます。自律神経は、交感神経と副交感神経の2種類に分かれており、交感神経は興奮状態を、副交感神経はリラックス状態を促します。ストレスや不安を感じると、交感神経が優位になり、腸のぜん動運動や消化液の分泌が抑制されてしまいます。緊張するとお腹が痛くなったり便秘になったりすることがあるのは、このためです。
●腸から脳への情報伝達
腸から脳への情報伝達は、主に腸内細菌やホルモンを介して行われます。腸内細菌は、腸の免疫やホルモンの分泌を調節します。腸内細菌のバランスが乱れると、腸の機能が低下したり、炎症が起こったりします。また、腸から脳へは、セロトニンやガストリンなどのホルモンが分泌されます。セロトニンは、気分や睡眠を調節するホルモンであり、腸内細菌のバランスが乱れると、セロトニンの分泌が減少し、うつや不安などの精神症状を引き起こす可能性があります。
●腸脳相関の研究
近年、腸脳相関に関する研究が進められており、腸の状態が脳の機能や行動に影響を与えることが明らかになってきました。例えば、過敏性腸症候群(IBS)の患者では、腸内細菌のバランスが乱れていることが報告されており、腸内細菌のバランスを改善することでIBSの症状が軽減されることが示されています。また、うつ病の患者では、腸内細菌のバランスが乱れていることが報告されており、腸内細菌のバランスを改善することでうつ病の症状が改善されることが示されています。
●腸脳相関の可能性
腸脳相関の研究は、まだ始まったばかり。今後は、腸の状態を改善することで、さまざまな精神疾患や神経疾患の治療や予防につながることが期待されています。また、腸内細菌のバランスを整えることで、ストレス耐性や認知機能の向上につながることも期待されています。
●腸の健康のためにアロエベラを
腸の健康を維持するためには、以下のことに気をつけることが大切です。
・バランスの良い食事を摂る
・食物繊維を多く摂る
・適度な運動をする
・十分な睡眠をとる
・ストレスを溜めない
アロエベラを摂取することにより、アロエベラに含まれる多糖体をプレバイオティクスとして、
酪酸を産生するアロエベラ内生菌をプロバイオティクスとして、体内に取り込むことが期待されます。腸の健康のために、アロエベラを取り入れる生活をおすすめします。