2023年12月13日
かゆみのメカニズム
多くの方が、かゆみに悩まされた経験があることでしょう。
かゆみは、皮膚の刺激や炎症によって引き起こされる感覚です。かゆみのメカニズムは、大きく分けて感覚神経系の反応と炎症反応の2つに分けられます。
【感覚神経系の反応】
皮膚に刺激が加わると、まず感覚神経が刺激を受けます。感覚神経は、刺激を電気信号に変えて脳に伝えます。脳は、この電気信号を解釈して「かゆみ」を感じます。
感覚神経系の反応は、主に以下の3つの刺激によって引き起こされます。
●物理的な刺激:虫刺されや日焼けなどの物理的な刺激
●化学的な刺激:アレルギー反応や皮膚炎などの化学的な刺激
●神経的な刺激:神経障害やうつ病などの神経的な刺激
【炎症反応】
皮膚に炎症が起きると、炎症性物質が放出されます。炎症性物質は、感覚神経を刺激してかゆみを引き起こします。
炎症反応は、主に以下の2つの刺激によって引き起こされます。
●感染:細菌やウイルスなどの感染
●アレルギー:花粉やダニなどのアレルギー物質
アロエベラは、かゆみの原因となる炎症を抑えることによって、かゆみを緩和すると考えられています。また、アロエベラの保湿作用によって、皮膚の乾燥を防ぎ、かゆみを悪化させる要因を取り除く効果も期待できます。
アロエベラゲルを用いたかゆみ治療が、従来の治療法と同等の効果があることが示されるなど、アロエベラのかゆみへの効果は、多くの研究で確認されています。
※かゆみの原因や程度によっては、医師の診察を受けて適切な治療を受ける必要があります。
参考資料
“Aloe vera gel is as effective as conventional treatments for pruritus”, J Dermatolog Treat, 2018
“Anti-inflammatory effects of Aloe vera leaf extract on human skin”, Phytother Res, 2019
“Antibacterial effects of Aloe vera leaf extract on human skin”, Phytother Res, 2020