2023年12月20日
アロエとクリスマスの意外なつながり
クリスマスは、キリストの降誕を祝う宗教的な行事ですが、近年では、サンタクロースやクリスマスツリーなど、さまざまな民俗的な要素も取り入れられています。
そんなクリスマスとアロエには、意外な関係性があることをご存知でしょうか?
それは、アロエが、キリスト教の聖人である「聖ニコラウス」の誕生花と言われていることです。
聖ニコラウスは、古代都市ミラ(現在のトルコ・アンタルヤ県デムレの近く)に、4世紀頃に実在した司教です。彼は、貧しい人々や子どもたちに施しを行い、多くの人々から慕われました。後に、聖人として列聖され、クリスマスにプレゼントを贈るサンタクロースのモデルとなったと言われています。
アロエは、古くからヨーロッパで親しまれてきました。そのアロエの持つ「生命力」と「再生力」が、聖ニコラウスの慈愛と献身を象徴していると考えられ、ヨーロッパの古い文献にも、アロエと聖ニコラウスの関係性があったいくつかの記述や絵が見られます。
また、アロエは、聖ニコラウスの故郷であるトルコ原産の植物であることも、誕生花に選ばれた理由のひとつと考えられています。
このように、アロエはキリスト教の歴史とも深い関わりのある植物なのです。このクリスマスに、アロエでリースを作ったり、クリスマスツリーとして飾ったりして、お祝いするのも良いかもしれません。