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2025年10月1日

秋のアロエベラ栽培はコレに気をつけて!

秋は、アロエベラが厳しい冬を乗り越えるための大切な準備期間。この時期の育て方次第で、冬を元気に越し、春にまた力強く成長してくれるかが決まります。この記事では、秋のアロエベラ栽培で特に気をつけたい5つのポイントとを解説します。

秋のアロエベラ栽培における5つの重要ポイント

夏の猛暑が和らぎ、過ごしやすい気候になる秋。しかし、植物にとっては気温の低下や日照時間の変化など、環境が大きく変わる時期です。アロエベラの成長も緩やかになるため、夏と同じような管理を続けていると、かえって株を弱らせてしまう原因になります。

1. 水やりの頻度を徐々に減らす
秋の管理で最も重要なのが水やりです。気温の低下とともにアロエベラの成長は鈍化し、水を吸い上げる力も弱まります。夏と同じペースで水を与え続けると、土が常に湿った状態になり、根が呼吸できずに腐ってしまう「根腐れ」を引き起こす最大の原因となります。

水やりの目安は、土の表面が完全に乾いてから。10月、11月と気温が下がるにつれて、4〜5日、さらに1週間ほど待ってからと、水やりの間隔をどんどん長くしていきましょう。鉢を持ち上げてみて、軽くなったと感じるのも良い判断基準です。水は、鉢底から流れ出るまで与えたら、受け皿に溜まった水を必ず捨ててください。根腐れを防ぐために大切なことです。

2. 日当たりの良い場所で管理する
アロエベラは日光を好む植物です。秋の柔らかな日差しは、株を丈夫にし、冬の寒さに耐える力を蓄えるために欠かせません。

【屋外で育てている場合】
引き続き日当たりの良い場所で育てますが、夜間の冷え込みには注意が必要です。囲いをしたり、ビニールで覆うなど、寒さ対策を。天気予報で最低気温をこまめにチェックしましょう。

【室内で育てている場合】
夏の間、葉焼けを防ぐために少し遮光していた場合でも、秋からはレースのカーテン越しではなく、窓辺の最も日当たりが良い場所に移動させてあげましょう。日照不足だと、葉に元気がなくなった状態になります。

3. 肥料はストップする
アロエベラの成長期は春から夏です。秋以降は成長が緩やかになるため、基本的に肥料は必要ありません。この時期に肥料を与えると、成長に使われずに土の中に残り、かえって根に負担をかけてしまうことがあります。春から夏にかけて与えていた液体肥料や置き肥はストップしましょう。植え替えの際に元肥を混ぜ込んでいる場合も、追肥の必要はありません。

4. 冬越しの準備を始める(霜は絶対に避ける!)
アロエベラは熱帯地域が原産の植物であり、寒さ、特に「霜」には非常に弱いです。霜に一度でも当たると、葉がブヨブヨになってしまい、最悪の場合、株全体が枯れてしまいます。

【室内に取り込むタイミングと注意点】
 屋外で育てている場合は、天気予報で最低気温が10℃を下回る日が増えてきたら、室内に取り込む準備を始めましょう。遅くとも、最低気温が5℃を下回る前、霜が降りる予報が出る前には必ず室内に移動させてください。室内に入れる前に、葉の裏や付け根にカイガラムシやハダニなどの病害虫がいないかよく確認しましょう。もし発見した場合は、歯ブラシなどでこすり落とすか、適切な薬剤で駆除してから室内に持ち込みます。

5. 植え替えは避ける
株が大きくなった、根詰まりが気になるなどの理由で植え替えを検討している場合でも、秋の植え替えは原則として避けましょう。成長が鈍化する秋に植え替えを行うと、新しい根が張るのに時間がかかり、株に大きな負担がかかります。回復が遅れ、そのまま冬の寒さで弱ってしまうリスクが高まります。植え替えの最適な時期は、生命力に溢れる春(5月〜7月頃)です。

これらのポイントをしっかり押さえることで、アロエベラは厳しい冬を健やかに乗り越え、翌春にはまた生き生きとした美しい姿で私たちを楽しませてくれるはずです。愛情のこもった丁寧なケアで、大切なアロエベラを冬の寒さから守ってあげましょう。

「アロエベラを育ててみよう①」
「アロエベラを育ててみよう②」
「アロエベラを育ててみよう③」
「春にはアロエベラの植え替えを」
「アロエベラの育て方Q&A」
もぜひご覧ください。

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